ダメージヘアになる原因とおすすめのヘアオイルは?現役美容師が徹底解説

ダメージヘアになる原因とおすすめのヘアオイルは?現役美容師が徹底解説

「毛先のパサつきが気になる」「ダメージ補修できるヘアケアアイテムが知りたい」

毛先のダメージを気にしている方の中で、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。髪の毛の質感や色などは、見た目の印象に大きく影響しますよね。

そこで今回は、ダメージヘアになる原因を現役美容師の筆者が解説していきます。自宅でできるヘアケアや、おすすめなヘアケアアイテムも併せて紹介していきます。

この記事を読むことで、ダメージヘアの原因を理解できるので、普段のヘアケア方法を見直して美髪へ導くことができます。

ダメージヘアになる原因とは?

ダメージヘアになる原因は、主に以下の5つです。

  • カラーやパーマ
  • 紫外線
  • 摩擦
  • ヘアアイロンやドライヤー
  • 洗浄力の高いシャンプー剤

カラーやパーマ

カラーやパーマなどの施術は、薬剤の力でキューティクルの開閉を行い、毛髪内部の構造を変えたりメラニンを脱色したりするので、髪の毛が受けるダメージは大きいです。

キューティクルの剥がれによって、毛髪内部の水分や栄養分が流出しやすくなり、ハリとコシが失われて切れ毛や枝毛に繋がります。

また、メラニン色素を分解して脱色するブリーチ剤は、一般的なヘアカラー剤よりもダメージ力が大きく、かなりのダメージを髪に与えます。

紫外線

肌だけでなく、髪や頭皮も紫外線の影響を受けます。紫外線を過度に浴びてしまうと、表面のキューティクルがダメージを受け、毛髪内のタンパク質が破壊されたり、水分が失われたりして、切れ毛やパサつきの原因となります。

また、紫外線はメラニン色素を分解する力があるので、髪色が明るくなりやすいです。

紫外線を浴びた頭皮は、水分保持力が低下して乾燥するので、フケやかゆみなどの頭皮トラブルを引き起こす恐れがあります。頭皮が紫外線を浴びると、活性酸素が発生し、髪に色を着色する役割のメラノサイトが劣化して、白髪が増える可能性も高まります。

無防備になりやすい頭皮と髪は、頭皮や髪用の日焼け止めスプレーを使用するか、帽子や日傘などで日光を遮ることが大切です。

摩擦

髪は、濡れている状態が最も敏感でダメージを受けやすく、シャンプー時にゴシゴシ強く洗うと摩擦でキューティクルが傷つく恐れがあります。   

指の腹を使うことを意識して、優しく頭皮を揉みこむように洗いましょう。髪同士の摩擦を防ぐためにも、シャンプー剤をしっかりと泡立てて、もこもこの状態でシャンプーすることが大切です。

また、寝てる間に寝具と髪が摩擦で擦れると、切れ毛や絡まりの原因になります。寝具素材をシルクに変えることで、髪と寝具の摩擦を減らす効果が期待できます。

髪が長い方は、シルク素材のナイトキャップを被って寝ると、毛先の水分を保てるので、翌朝毛先の絡まりや切れ毛を気にすることがなくなります。

ヘアアイロンやドライヤー

ヘアアイロンやドライヤーなどの熱ダメージを受けると、毛髪内の水分量が減少してパサつきや切れ毛の原因になります。

ヘアアイロンは、毛髪を2枚のプレートで挟んで、真っすぐにしたりカールを付けたりします。高温のプレートが、髪内部の水分を蒸発させてしまうことで、毛髪内の水分量が低下し、髪が乾燥してしまうのです。

髪へのダメージを少なくするために、適正温度設定は120°〜160°までが推奨されています。

また、お風呂上りに髪を乾かす際は、ヘアオイルやヘアミルクを毛先に付けることで、ドライヤーの熱から髪を保護します。

洗浄力の高いシャンプー剤

シャンプーは、配合されている成分により洗浄力が異なります。洗浄力が強いシャンプーを使い続けていると、髪を健康に保つために必要な油分や水分まで取り除いてしまい、パサついた髪になりやすいです。

毛先のダメージが気になる方は、洗浄力がマイルドなアミノ酸系やベタイン系などで構成されているシャンプーを選びましょう。

自宅で簡単にできるヘアケア方法

サロンに行かない日でも、髪を綺麗にする方法はたくさんあります。

今ある髪と、これから生えてくる髪を美髪に育てていくために、自宅で簡単にできるヘアケア方法を厳選して3つ紹介していきます。

週に1度トリートメントを行う

シャンプー後に付けるケア剤は、リンス・コンディショナー・トリートメントに分類されます。どのケア剤がどれに分類されるか、明確な定義はなく、メーカーが定める名称の違いです。

リンスとコンディショナーは、分子のサイズが大きいため毛髪内部に浸透することはなく、毛髪表面をコーティングして手触りを良くし、外的刺激から髪を守ります。

一方のトリートメントは、毛髪内部に栄養分や水分を届けて、内側から髪を補修する働きがあります。

そのため、ダメージが気になる方は、定期的に内部を補修できるトリートメントを付けて、髪に栄養を与える必要があります。週に1~2度程度、特別なヘアケアで髪を労わりましょう。

タオルドライをしっかり行う

お風呂上がりに、タオルでサッと水分を拭いて、ドライヤーで乾かしている方も多いですよね。タオルドライをしっかりめに行うことで、ドライヤー時の熱ダメージが軽減できます。

ゴシゴシ拭くと髪とタオルの摩擦でダメージに繋がるので、乾いたタオルで包み込むように水気を取りましょう。水分が滴り落ちてこなくなるのが、タオルドライ終了の目安です。

ドライヤーの乾かし方を見直す

ドライヤーの乾かし方を見直すだけで、髪のパサつき具合が大きく異なります。近年では、自動で温度設定を変えてくれたり、風力が強くて速乾性に優れていたり、良い性能が備わったドライヤーが多いです。  

適当に乾かしても、まとまり感ある髪に仕上がりますが、パサつきを防ぐポイントは抑えておきましょう。

  1. まず、根元全体を乾かしていくと、自然に中間~毛先にも風が当たり、少しずつ乾いていきます。
  2. 毛先を触ってみて、少ししっとりする段階で冷風に変えて、上から下に向かって風を当てるように乾かしてみましょう。

そうすることで、毛先を乾かしすぎるオーバードライになることなく、しっとり感を保ったままツヤ髪に仕上がります。

ダメージヘアにおすすめなアウトバス3選!

ここでは、ダメージヘアにおすすめなアウトバス3選を紹介していきます。

お風呂上りドライヤーをする前に、トリートメントを付けるだけで髪を保護したり保湿できたりするので、ぜひ毎日のヘアケアに取り入れていきましょう。

ホーユー「プロマスター カラーケア リッチ アウトバストリートメント」

  • 髪のパサつきが気になる方におすすめ
  • 潤いのあるまとまった髪へ仕上がる
  • 保水力の高いヒアルロン酸配合

ホーユー「プロマスター カラーケア リッチ アウトバストリートメント」は、髪の水分保持力低下を補修する、ミルクタイプの洗い流さないトリートメントです。

毛髪表面に吸着するヒアルロン酸配合により、あらゆるダメージを受けてパサついた髪を、しっとりなめらかな質感へ導きます。

ミルクタイプのアウトバスは、保湿力に優れているので乾燥で広がったりパサついたりする方におすすめです。

フレグランスは、ジャスミンがベースの透明感あるアクアブーケの香りです。


ナカマラボ「X TREATMENT」

  • ハイダメージヘアのためのデイリーケアアイテム
  • 5種のセラミドが髪を補修する
  • 甘すぎないフローラルフルーティの香り

ナカマラボ「X TREATMENT」は、サロン専用トリートメントブランドが販売するデイリーケアアイテムです。髪の健康に必要な美容成分や、エイジングケア成分などを豊富に配合し、髪の1本1本にハリコシを与えます。

ブリーチや縮毛矯正などによって、毛先がハイダメージの方におすすめです。

また、ヒートプロテクト効果があるので、ドライヤーやアイロンを行う前に毛先に付けることで、熱ダメージから髪を守ります。


ケラスターゼ「CH ユイル クロノロジストR」

  • ケラスターゼシリーズ最高傑作アイテム
  • 髪に嬉しい有効成分が多く配合されている
  • 弱った髪を労わりたい方におすすめ

ケラスターゼ「CH ユイル クロノロジストR」は、毛髪のダメージを補修し、ツヤとハリコシを与える洗い流さないトリートメントです。

オイルタイプなので、乾燥やパサつきがお悩みでしっとりした質感に仕上げたい方におすすめです。

保湿成分(ヒアルロン酸・アルガンオイル)、健やか成分(ブラックパール・アビシン)などの、贅沢なケア成分配合により、ダメージを受けた髪を健康的で素髪のような状態へ仕上げます。


まとめ

本記事では、ダメージヘアになる原因について解説しました。髪の毛は、見た目の印象を大きく左右する重要なパーツです。

なるべくダメージを受けないように心がけるのと、サロンに行くまでの間も、自宅でできるヘアケアに取り組み、美髪を保ちましょう。


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